株主・投資家の皆さまへ

株主の皆さまには、日頃からID&Eグループをご支援いただき、心から御礼申し上げます。

2023年6月期上期（2022年7月～2022年12月）の市場環境においては、ミャンマーやウクライナなどの地政学的リスクや欧米のインフレを契機とした急激な為替の変動など楽観できない状況が続きました。一方、公共事業における国土強靭化、防衛施設関連の耐震化・老朽化対策、海外での鉄道事業とそれに関連した公共交通指向型開発（TOD）や、港湾の後背地における経済特区（SEZ）開発など分野横断型の大型案件の始動、防災・脱炭素社会を見据えた京浜湾岸エリアの大規模開発や再生エネルギー事業への転換の動きの加速など、国内外でインフラ需要は依然として拡大傾向にあります。

こうした状況を受け、今後はプロジェクトの大規模化・複合化が進むと考えています。そのため、プロジェクト全体を俯瞰したマネジメントが重要になり、当社グループとしても分野横断・事業横断、さらにはセグメント横断的に、最適なソリューションを提供することがますます求められる時代になっていくと認識しています。中期経営計画のBuilding Resilience 2024は折り返しを迎え、2023年7月には持株会社の「ID&Eホールディングス」を中心とした新たなグループ体制へ移行しました。各事業会社が自立しながら共創し、様々な変化を好機と捉え、果敢にビジネスチャンスにつなげていくことを目指しています。

2023年7月
代表執行役社長
新屋　浩明