日本工営株式会社 | NIPPON KOEI Challenging mind, Changing dynamics

| 資源の少ないわが国にとって、環境負荷の小さいエネルギーの安定的な供給は、私たちの暮らしを支えるための重要な課題です。当社 が従事した三峰川(みぶがわ)発電所(長野県伊那市)の第三発電所建設事業は、このような課題に応える新しい形の電力事業です。今回はこの事業を通じて、 環境配慮とエネルギー増産の両立を目指した当社の取り組みをご紹介します。 |
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現在、日本のエネルギー供給は政情が不安定な中東地域からの石油に大きく依存していま す。また、近年地球温暖化問題が注目される中、環境に配慮しつつ私たちの生活に必要なエネルギーを安定的に供給するためには風力、太陽光や水力といった自 然エネルギーを取り入れることが求められています。このような社会の要請に応えるため、「新エネルギー等電気利用法(RPS法)」が2002年に施行され ました。この法律は、発電を行う事業者に対して一定量以上の自然エネルギーによって得られる電気の利用を義務づけることで、環境負荷の少ないエネルギー源 の普及を進めることを目的としています。 お客様である三峰川電力(株)は、主に中部・関東地方の顧客に電力を供給されており、今回建設した第三発電所でRPS法の適用を受けられまし た。当社はこれまでに国内外で培った水力発電所の技術を駆使して、第三発電所の調査、設計、建設を一貫して行いました。第三発電所は、既存の水力発電所の 上流に新たに小規模発電機を設置するものです。これによって、発電量が増大するだけでなく、第三発電所で利用した水を下流にある第一発電所の発電機の冷却 水として活用し、これまで冷却水のくみ上げに使っていた電力消費を抑制できることになります。第三発電所によるエネルギー増産と省エネルギー効果によって 合計で188万キロワット時(530世帯の年間利用電力量に相当)を新たに販売できるようになりました。また、第三発電所の建設によって、年間890トン の二酸化炭素を削減でき、地球温暖化対策としての効果も期待されています。 |
三峰川発電所は、長野県南部の伊那市に位置します。南アルプスの仙丈岳を源とする三峰川とその支流を流れる水を利用
して水力発電を行っています。
写真の上部にあるのが第三発電所です。発電に用いた水は写真下部の第一発電所で再利用されます。 |
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RPS法では、自然エネルギーを利用して発電した権利を「環境価値」として売買することが認められ、第三発電所で 発電した電力には「環境価値」が与えられます。「環境価値」は一般電気事業者やPPS(特定規模電気事業者)といった電力事業者に販売することで新たな収 益を得ることができます。第三発電所は電力に「環境」という新しい価値を加え、三峰川発電所の事業全体の価値を高めるものです。 三峰川第三発電所の建設事業は自然エネルギーの効率活用を実現するとともに、環境を付加価値とした新しい電力事業のモデル といえます。当社は今後も社会の要求に応えたエネルギー開発を実現するために挑戦を続けていきます。 |
| ■RPS法とは: RPSとはRenewables Portfolio Standardの略です。電力事業者に対する自然エネルギーの導入義務量を定めた法律で、2010年度までに自然エネルギーの導入量を販売電力量の 1.35%にするよう求めています。 また、自然エネルギーで発電した権利を「環境価値」として売買することも認めており、義務量に達しない電力事 業者は「環境価値」を購入することで不足分を補うことができます。 |
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